自然科学教育研究協議会 夏の全国大会(1日目)に参加してきました

      2016/08/31

科教協全国大会2016記念講演

2016年8月6日、自然科学教育研究協議会の夏の全国大会に参加してきました。


自然科学教育研究協議会
(科教協)は小学校・中学校・高校・大学の理科の先生を中心とした、自然科学教育に携わる人たちが集う民間教育研究団体です。
全国各地のサークルや研究会で自主的に理科の授業づくりや教材を研究している科教協の先生たちが、夏休みに3日間の日程で集まり、発表や討議を行う夏の全国大会。今年は、静岡市の静岡県男女共同参画センター「あざれあ」と静岡大学を会場として行われました。

以前、雑誌『理科教室』(自然科学教育研究協議会 編集)の制作協力をしていたご縁で、夏休みを利用してスタッフ2名で第1日目に参加してきました。『理科教室』編集部の先生方との再会がなによりうれしく、活発な活動に触れ、刺激を受けて帰ってきました。


 

大会の1日目、午前中は毎年恒例「科学お楽しみ広場」。大きな会議室内を小さなブースに分けて、50名あまりの先生たちが、それぞれ工夫をこらした実験や教材を持ち寄ってデモンストレーションを繰り広げます。
それぞれのブースの前では、ベテランの先生たちに混じって若手の先生たちも熱心に見学していました。見学者からの質問にもその場で親切に答えてくれて、手作りの説明書や材料を配布してくれたりと、授業の悩みに応える交流があちこちで行われていました。

実験1実験2栃木県のしもつけ理科サークル・M先生の「おさつの消えるコップ」
(写真左)プラコップと紙コップの間に挟まったこども銀行のお札が2セットあります。水を注いでいくと一方は見えるのに、もう一方はお札が消えた?!
(写真右)タネ明かし。お札を紙コップの内側に貼りつけるか、プラコップの外側に貼りつけるかの違い。コップの間に空気の層があることによって光の屈折が変わり、紙コップの内側にお札を貼ったほうは見えなくなるのでした!こどもたちがビックリして目をこらしてしまう実験です。

 

実験3実験4

岩手県・岩手科教協・S先生の「食べ物とイオン」
中学校の「イオン」学習に関連して、電球が光るタイプの通電テスターを使って、さまざまな果物や野菜に電気が流れる様子を演示。身近な食材のなかの電解質を扱いイオンの理解を深めます。

 

実験5宮城県・A先生の「ダイヤモンド燃やします!たった5分で」
中学校の「化学変化」の学習と関連して、工業用の天然ダイヤモンドを実際に燃焼させる装置をさまざまに工夫したA先生の演示。1m程度の長い石英管の中ほどにダイヤモンドを入れ、高火力のハンディバーナーで加熱しながら、管の左側から酸素を吹き込み、ダイヤモンドを燃焼させます。管の左側ではゴム管経由でビニール袋に気体を捕集しておいて、燃焼終了後、石灰水に通して、二酸化炭素の生成を確認します。


 

はじめの全体会
はじめの全体会
1日目の午後には、開催場所を大ホールに移して「はじめの全体会」が行われました。あいさつや基調提案とともに、静岡県の自然環境と生態系を紹介する特別報告が行われました。「静岡県の自然 生物多様性のホットスポット」(ふじのくに地球環境史ミュージアム 山田和芳氏)

 

記念講演

全体会後半は、記念講演「50羽から5000羽へ アホウドリの再生を目指して」(東邦大学名誉教授 長谷川博氏)が行われました。絶滅が危惧されてきたアホウドリの研究・保護を40年以上にわたって続けてきた氏からの「アホウドリという蔑称はもう止めて、山口県で古くから使われてきたオキノタユウへ改称することを提案したい」というメッセージが印象的でした。

 

 - スタッフブログ